札幌市電の昔を思い起こさせるレトロな函館市電に揺られて魚市場から15分ほど歩いた住宅街にあるお餅の名店に行ってまいりました。
昼前になってしまったので、まだ残っているかなあと思いましたが、お店は開いており若干商品も残っておりました。
どら焼き、三食大福の赤を購入。
慣れてない人や外国人は注文が難しく感じる、ショーケースで指さして行うオーダーでした。【三色餅】というような感じで、三色の餅が一緒に盛られていて、どう違うの?という疑問が生まれるので、会話できないと厳しいですね。赤は豆が入っているというのでお得かなと思い購入。緑はよもぎでした。
店頭に立つお姉さんに聞いたところで、説明も簡潔すぎて決定に役立つほどの情報量ももらえません。店主は奥の厨房を懸命に掃除されてました。
店頭から餅つき機や作業台を見渡せるので、朝早く来ると作業が見られて面白いかもしれません。
桃山も購入。中はしっとりしており、口の中で白餡がホロホロとほどけます。
大福もこういった焼き菓子も薄手の、店名ハンコを押したシンプルな白紙袋に入れて渡されることに驚きました。
それほどまでに、お餅の水分量が完璧に管理されているのです。キュッとしまったお餅は、歯応えと風味がしっかりとして実に美味でした。
原料や製法がよく研究されているのだろうなあ、と感心する老舗の技を感じるお味でした。
現金払いでレシートなどなかったのでうろ覚えですが、お値段も200円前後でお手頃だったと記憶します。
接客とか販売をもう少し改善したらもっと売れるんでしょうが、知る人ぞ知る常連に愛されて支えられているお店なんでしょう。
素晴らしい技術、継承されるといいなあ。また再訪したいお店です。